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山手線一周デート

40kmを2人で歩く1日は、ただのデートで終わらない。写真も、乾杯も、完走報告も、ぜんぶあとから語れるネタになる。

映画やカフェのデートは楽しいけれど、次の週には記憶が溶けていく。山手線を1日かけてぐるっと歩いた日は、たぶん何年経っても2人で思い出せる。しかも交通費はほぼ0円で、疲れたら最寄り駅からいつでも切り上げられる。身構えなくていい、それでいて特別な1日の作り方を並べておく。

デートとしてどう?

普通のデートが、そのまま冒険譚に化けるのが山手線一周デートだ。

やることはシンプルで、東京の輪をひたすら2人で歩くだけ。それでも約40km・約12時間・30駅という規模は、映画1本ぶんの記憶よりずっと濃く残る。歩きながら話すことは尽きないし、駅ごとに街の顔が変わるから、飽きる暇がない。会話が途切れても、次の商店街や坂道が勝手に話題を運んでくる。

いいのは、2人のペースで丸ごと自由にできること。急ぐ理由はどこにもないから、気になる店に寄って、写真を撮って、ベンチで休んで、また歩き出せばいい。予約も段取りもいらない遊びなので、当日の気分で行き先が変わっても全部そのまま思い出になる。

無理そうに聞こえるなら、半周だけでも十分デートになる。渋谷から新宿を抜けて池袋まで、繁華街をつなぐ西側だけを歩くようなプランなら、距離は約20kmに収まって午後スタートでも回れる。区間の選び方はエリア攻略にまとめてあるので、2人の体力に合わせて切り取ればいい。

2人で歩くコツは?

一番のコツは、速い方が遅い方に合わせて、ゆっくり進むことだ。

40kmと聞くと競技のようだが、時速3.5kmののんびり歩きで足りる。片方が飛ばすと片方が消耗して、せっかくのデートがしんどい思い出になってしまう。会話ができるくらいの速さをキープすれば、2人とも最後まで笑っていられる。歩き方や靴の準備で不安があるなら、事前にクッションのある一足を履き慣らしておくと当日がぐっとラクになる。

寄り道と撮影を、我慢しないのも大事だ。「先を急がなきゃ」と思うと修行になるので、気になったら迷わず止まる。駅名標の前でのツーショット、坂の上からの街並み、休憩したカフェの一杯。こういう1枚1枚が、あとで見返したときに”あの日”を丸ごと連れ戻してくれる。映える撮り方は撮影のコツにあるので、それを2人でなぞるだけでアルバムが締まる。

そして、疲れたら迷わず休むか切り上げていい。最寄り駅は輪の上のどこにいても常に15分以内にあるから、片方が限界なら目の前の駅から電車に乗って、そのままご飯デートに切り替えればいい。完走できなくても、2人で歩いた時間はちゃんと残る。この逃げ道があるから、40kmを気軽に始められる。

お揃いの1枚があると、写真の一体感が段違いになる。胸に同じロゴを入れて歩けば、すれ違う挑戦者と目が合う瞬間まで思い出になる。詳しくは[公式Tシャツ](/tshirt)で。

完走後はどうする?

ゴールした2人がやるべきは、頑張った体をねぎらう打ち上げだ。

まずは汗を流したいので、ゴール近くの銭湯やサウナが効く。1日歩き切ったあとの湯は格別で、料金も500円前後と手頃だ。そのあとは、ずっと我慢してきたビールとご飯へ向かう。歩き終わった直後の乾杯は、普段よりずっとうまく感じるはずで、その日の道中を振り返るだけで話が止まらなくなる。

締めに、2人で完走報告を投稿するのもいい。同じ日に同じ40kmを歩いた記録は、カップルの共通の勲章になる。銭湯やご飯の具体的な選び方はご褒美にまとめたので、ゴールの街を決めるときの参考にしてほしい。ここまでが、山手線一周デートのフルコースだ。

よくある質問

Q. 付き合いたてのカップルでも大丈夫ですか? A. むしろ相性がよくわかります。1日一緒にいると自然と素が出るので、映画館で並ぶより2人のことを知れます。無理そうなら半周に切り替えられるので、初デートの延長でも試せます。

Q. 途中でケンカや疲れで気まずくなりませんか? A. 速い方が遅い方に合わせれば、消耗による不機嫌はかなり防げます。それでも限界が来たら、最寄り駅から電車でご飯デートに切り替えれば仕切り直せます。逃げ道があると気持ちに余裕が生まれます。

Q. どのくらい歩く準備をしておけばいいですか? A. 特別なトレーニングはいりません。2人ともクッションのあるスニーカーを履き慣らしておけば十分で、あとは当日のんびり歩くだけです。飲み物と交通系ICカードがあれば始められます。

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